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2006.12.28 (Thu)

大根の間引き菜のお話し

農家の楽しみなんです。

野菜を栽培する過程の中に、「間引き」という作業があります。

大根を例にとって説明しますと

種1個から、1本の大根が収穫できるのですが、種を一箇所に1個ずつまくわけではありません。
季節や品種にもよりますが、一箇所に3~4粒まきます。

種というものは、まいたからといって全てが発芽するわけではありません。(市販されている種の発芽率は、80%~90%くらいです)
また、環境によって、発芽も左右されます。
そのため、安全策をとって、多めにまくのです。
これは、大根だけでなく、ほとんどの野菜にいえることです。

順調にいくと、一箇所から、3~4本の芽がでてきます。
最終的には、1本だけ育てますので、数本でてきた大根の中から、元気のよさそうなものを残し、その他は抜いてしまいます。

元気の良い、残された1本は、さらに栄養がいきわたり、立派に成長していくわけです。

畑に残ることのできなかった大根が「間引き菜」と呼ばれるものです。
間引きの作業は、ほとんどの野菜に共通ですので、いろいろな野菜の間引き菜があります。

人間社会でいうと、「リストラ」みたいなものでしょうか。
しかし、この「間引き菜」は、とてもおいしく、間引き作業の瞬間しか味わえない絶品の野菜なのです。成長した大根に負けることのない、いやそれ以上の味です。

この絶品の「間引き菜」を採りたて食することのできる幸せ。農家の醍醐味です。

KIF_2328.jpg


大根の葉には、根の5倍のビタミンCが含まれていて、その他、ビタミンA(カロテン)、ビタミンB1、B2、カルシウム、ナトリウム、リン、鉄なども含まれています。「ご参考まで」

おいしくて、栄養もあり、おすすめの野菜といえます。

食べ方ですが、
お浸しや味噌汁の具、炒めものなどがおすすめです。
それぞれのご家庭でいろいろな食べ方もあると思いますが、
我が家の定番は、炒めもの。
豚肉と「間引き菜」を炒め、醤油で味付けをするだけですが
これだけで、ご飯がすすんでしまいます。
また、お正月のお雑煮にも良いかと思います。

「間引き菜」をみかけることがありましたら、迷わず購入です。
是非、お味をお試し下さい。
18:16  |  なるほど!野菜雑学 -野菜のお話-  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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