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2013.12.21 (Sat)

農業の終わり方

最近考えている事

農業という職業に就いて12年目に突入しました。

世界にはさまざまな野菜があることを知り、
毎年のように、種メーカーからは新しい品種が登場しています。

出来る限り、他の人よりも新たな品種に挑戦することを心がけていますので、
何年たってもその終わりは見えません。

時間、畑の面積、労働力…
限りのある環境の中で、1年でできる事はたかが知れています。

農業はいつまでたっても勉強。
農業は一生勉強。

良く言われている事です。




最近考えていることが、

「今の仕事をどうやって終わろうか?」

という事。

極論のテーマのようですが、

自分の中でピリオドをつけて終わりにしたいと思っています。

一般的に、死んでしまった時が終わりのような感じの農業。
定年がありませんので、体が続く限り、気持ちが続く限り終わらなくても大丈夫。

私の中では、曖昧な感じで終わりたくありません。

農業という職業でやり遂げたいことがいくつかありますので、
それを達成して自分自身でピリオドを打ちたいと思っています。

それが、5年後なのか、10年後なのか、20年後なのか……

今はまだはっきりとしていませんが、
目標の途中で終わることのないように、
しっかりとしたビジョンを作り上げなければと思っています。


最近、考えている事でした。





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決して、辞めようとしているわけではありません。





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2013.07.12 (Fri)

ハイレベルな野菜を仕上げる~滅茶苦茶時間がかかるのですがこれもタケイファーム流

なつサラダ編(生食可能空芯菜)

夏はレタスなどが作れませんので、
サラダ用として2009年から毎年栽培しているのが、
「なつサラダ」という空芯菜です。

「なつサラダのお話」はこちらから⇒☆☆☆

前に『ビストロスマップ』に登場した時、キムタクがこれでパスタを作っていました。


夏場ということもあり、空芯菜の特徴でもあるのですが、
あっという間にしんなりしてしまいます。

スーパーや直売所で元気のない「空芯菜」を見かけますが、
いつも「これ買う人いるの?」という疑問を抱きます。

生産者、販売者がもっと気を使えば、
あのような状態にはならないのですが、本当に残念なことです。



付き合いだして4年目になり、性格もわかってきました。
「なつサラダ」をシャキッとした状態でお届けするのが、
ハイレベルな野菜をお届けするタケイファーム流。

ハイレベルな野菜の定義の一つ、『日持ち』

今日手元に届いた野菜を今日食べるとは限りません。

「元気がなくなってしまったのは、すぐに食べなかったあなたが悪い」
と言う方もいると思いますが、
3日経ってしなびてしまっていたら、
「タケイファームの野菜も大したことないね!」と言われてしまいますので、
通常の保存の仕方をすれば1週間位は鮮度キープできるように仕上げます。

滅茶苦茶時間がかかりますが、
ハイレベルな野菜に仕上げる方法です。

「面倒」「手間がかかりすぎ」と思う方、
ご安心ください、それが普通です。


最初に書きましたが、あっという間にしんなりしてきますので、
収穫は朝一番にしか行いません。
昼間に「なつサラダが欲しい」という連絡が入ったとして、
時間に余裕があっても朝一番以外は収穫はしません。

他の事は一切考えず、一気に収穫して自宅に戻ります。

雨の為、泥がはねて葉っぱが汚れていますので、
スポンジの角を使って丁寧に落とします。

P1010324.jpg

P1010320.jpg

収穫している間にしんなりしてきますので、
元気がなくなりつつある葉っぱは別の処理、
「お湯に浸して復活させます」

P1010333.jpg
左のボールはお湯です。

畑で収穫する際、
「この葉っぱを切ったら形が美しい」と
後のことを想像して1本1本収穫していますが、
葉っぱの状態が悪いものなどは、ここでチェックしています。

P1010329.jpg
NGの葉っぱ。熟成肉でいうところのトリミングでしょうか。

こうしてシャッキとした「なつサラダ」が完成します。

P1010331.jpg

「面倒」「手間がかかりすぎ」と思う方、
真似することもないと思います。それが普通です。


滅茶苦茶時間がかかって作業効率が下がりますが、
これがハイレベルな野菜に仕上げる一つの方法です。


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「ハイレベルな野菜」の定義の一つ『野菜の美しさ』
「ハイレベルな野菜」の定義の一つ『日持ち』



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22:54  |  タケイファームの事  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2013.07.05 (Fri)

ハイレベルな野菜を目指しています。

小松菜収穫編

タケイファームの伝えたい事の一つが「ハイレベルな野菜」。
「ハイレベルな野菜」の定義の一つ『野菜の美しさ』


虫食いの葉っぱを取り除き、白サビが入った葉っぱを取り除き、
コンテナ3箱収穫して、取り除いた小松菜はコンテナ2箱分。

P1010272.jpg


「もったいない」
「虫食いだっていいじゃん」
「時間の無駄」


そんな声も聞こえてきそうですが、
「無農薬だから虫食いは仕方がない」という、都合の良い言い訳は
如何なものかと思っています。

虫食いの葉っぱにも2種類あります。

「汚らしい虫食い」と「気持ちのいい虫食い」。

「汚らしい虫食い」
P1010266.jpg

「気持ちのいい虫食い」
P1010270.jpg

チョコチョコ、食い散らかすような虫食いの葉っぱはNGですが、
見事に葉っぱに空いた穴は、何となくきれいなのでOKとしています。

P1010274.jpg

選別された「ハイレベルな小松菜たち」

加熱してしまえば、わからなくなりますが、
お客様が手に取った時のテンションアップも大切な事だと思っています。

「NG品を安く販売すればいいのに」という声もあると思います。

しかし、そんな事はしないのがタケイファーム流なのです。


「ハイレベルな野菜」の定義は一つだけではありませんので、
またご紹介させて頂きます。



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選ばれた小松菜。

P1010280.jpg


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23:06  |  タケイファームの事  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

2013.05.07 (Tue)

真似できないであろう「タケイファームの野菜セット」

タケイファーム流

タケイファームの野菜の販売先は、

○一般の方への野菜セット
○飲食店さんへのお届け
○都内2か所でのマルシェ

現在の基本はこの3つ。


市場やスーパー、卸などは一切やっていません。
と言うか、全く興味がありませんので、
お問い合わせが入っても全てお断りしています。

スーパーなどの顔の見える野菜コーナーなどで、
お客様が誰から野菜を買ったのかがわかるというのではなく、
私が、野菜を買って下さるお客様を把握することができています。
その為、私が知らないところで、誰でもが購入できるような販売方法はしていません。

農業という職業に就いて、野菜作りの大変さを知り、
「売れればいいや」という考えは一切捨てました。


買って下さるお客様がわかっているということは、
どういうことかというと、
自己責任として、タケイファームとして、タケイ自身として、
手を抜くことができないということです。

星の数ほどある野菜セットですが、
多分、私の真似をする人、いやできる人はいないと思います。

なぜならば、効率が悪いから。

リピータ率80%の野菜セットのお客様。
最初はともかく、お取引きを続けるにあたり、
お客様の事も少しづつわかってきます。

そして、同じ方からのご注文に前回の野菜セットの内容と全く同じにならないように、
セレクトする野菜は変えています。
お届けした野菜は、全てデータに残してありますので、
○○さんにいつ何を送ったかが把握できるようになっています。

その為、本日発送する野菜セットの内容は全て違うのがタケイファーム流

収穫も時間がかかりますし、お届け野菜の説明書もそれぞれ作成しなければなりませんので、
手間もかかるのですが、自分で決めたルールですので仕方がありません。
自己都合よりも、お客様都合を考えたら、このようになってしまいました。

今日収穫した野菜は明日到着しますが、
届いた野菜を全て明日食べるとは限りませんので、
明日日持ちすれば良いという考えではなく、
5日後に食べる時、今日届いた状態をキープできるように仕上げるのがタケイファーム流

忙しさの中、慌てて収穫してしまうことに陥りがちですが、
収穫こそ、大切な作業だと思っています。

野菜の種選びから始まり、
種まき、間引きなどの管理、
虫との戦いもあったかもしれません、
天候とは毎日戦っているはずです、
そんな野菜作りにそれぞれのストーリーがあるのに、
収穫で手を抜いてしまっては全てが台無しです。

収穫した野菜は、鮮度保持のビニール袋に入れるのですが、
ここの作業を如何に重要視するかが大事です。

例えば、菜の花。
ハサミを使ってしまうと筋が残る部分がわかりませんので、
収穫は必ず手で折って行います。
その日の太陽の照り方、風、菜の花はあっという間に元気がなくなります。

それはそうです。
植物ですので、今まで普通に生きていたのに、
いきなり折られてしまうのですから、それはストレスがかかります。
このストレスを如何にして和らげてあげるかが、
後々に影響を及ぼします。

本当に手間がかかって面倒なのですが、
手で折った菜の花を鮮度保持袋に入れるまで、
3分以内と決めています。
なぜなら、それがタケイファーム流だから

リピータ率もそれぞれ、
毎週、隔週、月一回、必要な時……

今現在も続いているお客様で、
毎週1回お届けしていてすでに174回目という方がいらっしゃいます。
174週です。本当にありがたいことです。

最近では、飲食店さんへの発送が平日は毎日入っておりますので、
それに加えて野菜セットのお客様。
しかも全て中身が違いますので、
朝から終わるまで、太陽の照り方、風の強さを把握し、
収穫のタイミングや順番を考えながら、頭の中ではずーっと何かしらの計算をしています。

本日抜いた大根

DSC_1121大根

今日のお客様で大根を入れた方は5人。
長さ、太さがバラバラでそろっていませんが、
これは計算して収穫しているのです。

お客様の家族構成や、毎週、隔週など、
次にいつ野菜をお届けするかを考え、
お客様その人に合った大根を抜いてあるのです。

決して収穫ミスではなく、計算通りなのです。

なぜならば、それがタケイファーム流だから

農家の方に聞かれると自分のやっているやり方は全てお話します。
お話したところで、きっと真似することはできないでしょうし、
こんなに効率の悪いやり方はしたくないだろうと思うからです。

効率の良いやり方=自分優先
効率の悪いやり方=相手優先

お客様の事、タケイファームのプライドの事を考えたら、
効率が悪くなってしまいました…

前にも書きましたが、
こんなやり方をしている私。

「加工品はやらないのですか?」と聞かれますが、

「野菜で勝負したいんです。加工品にしたら野菜がもったいない」とお答えしています。

それが、

タケイファーム流だから




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最後まで長文にお付き合いくださり、
ありがとうございました。




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22:03  |  タケイファームの事  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2012.08.13 (Mon)

「タケイファーム」誕生秘話

なぜに「タケイファーム」

新しいカテゴリー「タケイファームの事」を作りました。
少しづつ「タケイファーム」についてご紹介していこうと思います。


第1弾は「タケイファーム」の名前の由来です。

実は、「タケイファーム」というのは私が決めたわけではありません。
会社勤めから農業の世界に足を踏み入れ、なんとなく野菜を販売していた頃は、
「武井」という個人名でお取引きをしていました。
領収書なんかは、全て個人名です。

飲食店さんとのお取り引きが少し増えてきた頃、
何か名前をつけようと考えはじめていました。

「○○農園」「○○ファーム」……

「タケイ」という名前は付けたくはなく、
何かオシャレな名称、カッコイイ名称を考えていたのです。

「武井農園」あまりにも普通すぎます。
「タケイファーム」全然普通でおもしろくありません。

そんな時、野菜を届けている13湯麺さんがお客さんに野菜の説明をしているのを耳にしました。

「これはタケイファームの野菜で………」

あまり気にもせず、流していたのですが、
しばらくすると周りが「タケイファーム」「タケイファーム」と呼んでいる事に気づきました。

「なぜにタケイファーム……」

「いつの間にタケイファーム……」

「勝手にタケイファーム……」

「断りもなくタケイファーム……」


何事も自分で考えていくことが好きな性格で、
敷かれたレールを進むなんておもしろくはなく、
自分で突き進むのが大好きな私。

そんな私がポツリ

「まぁいいか……とりあえずタケイファームで……」


こうして「タケイファーム」が誕生したのです。









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ということで、
「タケイファーム」は正式には
仮称「タケイファーム」なのです。

まだ名前は決まっていません……


10:21  |  タケイファームの事  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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